Snow Monkey v14.0.0 をリリースしました

WordPress 5.7 のリリースにあわせてメジャーアップデートをおこないました。メジャーアップデートは後方互換性に大きな影響をあたえることがあるアップデートとなりますので、本番適用前にテスト環境でテストしてみて、動作に問題がないか確認してから本番適用することを強く推奨します。

Snow Monkey v14.0.0 の概要

機能追加

  • カスタマイザー → ページ速度最適化に「絵文字を無効化する」設定を追加
  • Snow Monkey: RSS ウィジェット、Snow Monkey Blocks RSS ブロックではてなブログのサムネイル表示に対応

変更

  • 必須要件を WordPress 5.7 以上に変更
  • ページヘッダーの表示条件を変更
  • アクセシビリティに問題のある色を変更
  • meta robots の設定を wp_robots フィルターフック経由で設定するように変更
  • カスタマイザー → デザイン → 基本デザイン設定 → コンテンツの最大幅の最大値を1280から1600に変更
  • ボタンブロックの余白に関する CSS を変更
  • エディターの CSS の詳細度をなるべく弱くできるようにリファクタリング
  • 全幅ブロックと隣接する隣接ブロック間の余白はゼロになってくっつくように変更
  • グローバルナビゲーションのサブメニュー上部に表示される三角の CSS を、サブメニューから各メニューのほうに持たせるように変更

不具合の修正

  • レイアウトテンプレート・ページテンプレートを上書きしたとき、テンプレート名が上書きされない不具合を修正
  • カテゴリーブロックで「階層を表示」にチェックしてもエディター上で階層が反映されない不具合を修正
  • エディター上でソーシャルアイコンブロックの各アイコン間の余白が実際のページより広い不具合を修正
  • エディター上で埋め込みブロックのキャプション上余白が実際のページより広い不具合を修正
  • 検索ブロックの「検索ラベルを切り替え」にチェックしてもラベルが表示されない不具合を修正
  • 最新の投稿ブロックで、表示 → 投稿全文にしたときに表示されるコンテンツに記事のスタイルが適用されない不具合を修正
  • IE11 でページヘッダーのレイアウトが崩れる不具合を修正
  • IE11 でグローバルナビゲーションのサブメニューが検索ウィジェットの下に潜る不具合を習性
  • カスタマイザー → デザイン → 基本デザイン設定 → 要素間の余白サイズを「広め」に設定するとレイアウトが崩れる部分がある不具合を修正
  • カスタマイザー → ページ速度最適化 → jQuery 読み込み最適化が有効なとき、WooCommerce 商品ページで JavaScript エラーが発生することがある不具合を修正
  • 記事編集画面で meta robots の設定をしていないとき、Notice エラーがでることがある不具合を修正

ページヘッダーの表示条件を変更

v13 までは一部のページにページヘッダーが表示できない、カテゴリーアーカイブページ・タクソノミーアーカイブページ等で統一的にページヘッダー画像を表示する方法がない等、一部使い勝手がわるい部分がありました。そこで、v14 からは下記の変更を入れることにしました。

  • 全てのページにページヘッダー画像が表示される
  • タグ用ページヘッダー設定を追加
  • カテゴリーアーカイブ、タグアーカイブ、カスタムタクソノミーアーカイブにページヘッダーがないときは、アーカイブ用ページヘッダーが表示
  • WooCommerce 商品カテゴリーアーカイブ・商品タグアーカイブ用設定を追加
  • 商品カテゴリーアーカイブ・商品タグアーカイブにページヘッダーがないときは、WooCommerce アーカイブ用ページヘッダーが表示

あまりこだわりなくページヘッダーを使われている場合はよしなな変更で良い感じになると思いますが、細く設定をされている場合は影響がでる可能性がありますので、よく確認されることをおすすめします。

v13 までのページヘッダー画像の仕様

  • 404, 検索
    • デフォルトページヘッダー画像
  • WooCommerce 商品
    • アイキャッチ画像 > デフォルトページヘッダー画像
  • WooCommerce アーカイブ(ショップ、商品カテゴリーアーカイブ、商品タグアーカイブ)
    • WooCommerce アーカイブサムネイル > デフォルトページヘッダー画像
  • singular(固定フロントページ以外)
    • アイキャッチ画像 > デフォルトページヘッダー画像
  • カテゴリー(カテゴリーアーカイブ、階層のあるカスタムタクソノミーアーカイブ)
    • カテゴリーサムネイル > デフォルトページヘッダー画像
  • タグ(タグアーカイブ、階層のないカスタムタクソノミーアーカイブ)
    • なし
  • アーカイブ(投稿ページ、カテゴリーアーカイブ/タグアーカイブ/タクソノミーアーカイブ以外のアーカイブページ)
    • カスタム投稿アーカイブ
      • カスタム投稿アーカイブサムネイル > デフォルトページヘッダー画像
    • 投稿ページ、アーカイブページ
      • 投稿ページに割り当てられた固定ページのアイキャッチ画像 > デフォルトページヘッダー画像

v14 からのページヘッダー画像の仕様

  • 404, 検索
    • デフォルトページヘッダー画像
  • WooCommerce 商品
    • アイキャッチ画像 > デフォルトページヘッダー画像
  • WooCommerce アーカイブ(ショップ)
    • WooCommerce アーカイブサムネイル > デフォルトページヘッダー画像
  • WooCommerce 商品カテゴリーアーカイブ
    • WooCommerce 商品カテゴリーアーカイブサムネイル > WooCommerce アーカイブサムネイル > デフォルトページヘッダー画像
  • WooCommerce 商品タグアーカイブ
    • WooCommerce 商品タグアーカイブサムネイル > WooCommerce アーカイブサムネイル > デフォルトページヘッダー画像
  • singular(固定フロントページ以外)
    • アイキャッチ画像 > デフォルトページヘッダー画像
  • カテゴリー(カテゴリーアーカイブ、階層のあるカスタムタクソノミーアーカイブ)
    • カテゴリーサムネイル > アーカイブサムネイル > デフォルトページヘッダー画像
  • タグ(タグアーカイブ、階層のないカスタムタクソノミーアーカイブ)
    • タグサムネイル > アーカイブサムネイル > デフォルトページヘッダー画像
  • アーカイブ(投稿ページ、カテゴリーアーカイブ/タグアーカイブ/タクソノミーアーカイブ以外のアーカイブページ)
    • カスタム投稿アーカイブ
      • カスタム投稿アーカイブサムネイル > デフォルトページヘッダー画像
    • 投稿ページ、アーカイブページ
      • 投稿ページに割り当てられた固定ページのアイキャッチ画像 > デフォルトページヘッダー画像

この変更に伴うメソッドの変更

  • Framework\Helper::has_category_thumbnail() → Framework\Helper::has_term_thumbnail()
  • Framework\Helper::get_category_thumbnail_term() → Framework\Helper::get_term_thumbnail_term()
  • Framework\Helper::get_the_category_thumbnail_url() → Framework\Helper::get_the_term_thumbnail_url()
  • Framework\Helper::get_the_category_thumbnail() → Framework\Helper::get_the_term_thumbnail()
  • Framework\Helper::the_category_thumbnail() → Framework\Helper::the_term_thumbnail()

アクセシビリティに問題のある色を変更

文字色が薄い部分について、少し濃い目に変更を入れました。

また、お知らせバーの色が背景黄色・文字白だったのですが、これは濃い色への変更で対応するのが難しそうだったので、背景のデフォルト色を黄色からアクセントカラーに変更します。見た目的に影響の大きい変更になりますが、アクセシビリティ向上のために必要な変更となりますのでご理解いただければと思います…!

この記事を書いた人

キタジマ タカシ

長崎県長崎市在住。地元のWeb制作会社でWebデザイナー/エンジニアとして従事した後、2015年にフリーランス [ モンキーレンチ ] として独立。WordPress のテーマやプラグイン、ライブラリ、CSS フレームワーク等、多数のプロダクトをオープンソースで開発・公開しています。

Snow Monkey オンラインコミュニティ

Snow Monkey をより良いテーマにするために、今後の機能開発等について情報共有したりディスカッションをしたりする場所です。より多くのユーザーの交流があったほうがより良いプロダクトに育っていくと思いますので、ぜひご参加ください!