WordPress 5.4 のリリースにあわせてメジャーアップデートをおこないました。メジャーアップデートは後方互換性に問題がでる可能性があるため、テスト環境で動作確認をしてから本番環境に適用することをおすすめします。
特に、子テーマや My Snow Monkey でテンプレートの上書き・独自の Snow Monkey 専用プラグインの開発をおこなっている場合はなんらか影響がでる可能性がありますので、事前のテストを強く推奨します。
v10 の概要
機能追加
- カスタマイザー → デザイン → 基本デザイン設定 → 要素間の余白サイズの設定を追加
- カスタマイザー → デザイン → 基本デザイン設定 → 余白サイズの設定を追加
- カスタマイザー → デザイン → 基本デザイン設定 → コンテンツの左右余白の設定を追加
- カスタマイザー → ページ速度最適化 → リンクの先読み機能(prefetch)を使用するを追加
変更
- WordPress 5.4 対応(5.3以下との互換性はなくなります)
- ブロックエディターのコンテンツエリアのサイズが使用ページテンプレートに応じて変化するように変更
- JavaScript / CSS を全面的に書き換え
- WooCommerce ページでのパンくずの表示を、WooCommerce 自体のパンくずが出力する情報にあわせるように変更
- インフィード広告の表示条件を変更
- Basis のアップデート
修正
- 画像ブロックで「画像の寸法」を指定したとき、スマホで横スクロールが発生することがある不具合を修正
- 同じページに大量のブログカードがある場合、一度に大量のリクエストを送ってしまうことで一部のブログカードが表示されなくなることがあるため、少しずつタイミングをずらしながらリクエストを送るように変更
WordPress 5.4 対応
WordPress 5.4 は、ブロックエディターの構造が 5.3以下とは変更になります。5.3以下と5.4以上の両方を同時にサポートするのはかなり大変(というか無理そう)なので、Snow Monkey v10〜は WordPress 5.4 以上の対応とさせていただきます。
余白サイズの設定機能
カスタマイザー → デザイン → 基本デザイン設定に、「要素間の余白サイズ」「余白サイズ」の設定を追加しました。
「要素間の余白サイズ」は margin
の大きさを設定できるものになります。「余白サイズ」は margin
に加え、padding
の大きさも変化します。
この設定は IE11 などのレガシーブラウザには反映されません。
コンテンツの左右余白の設定機能
コンテンツとブラウザの左右端の間に確保される余白の大きさを設定できます。
この設定は IE11 などのレガシーブラウザには反映されません。
CSS を全面的に書き換え
前述した余白サイズの設定やコンテンツの左右余白に加え、コンテンツの最大幅・文字色なども CSS カスタムプロパティ化しました。将来的にはダークモードにも対応したいと考えており、そのための仕込みもおこなっています。
いまのところ IE11 でも最低限崩れないように表示するためにフォールバック用の CSS を含んでいますが、IE11 のシェアが下がったらその辺の CSS も削除して軽量化したいなと考えています。
また、フレームワークとして使用している Basis もメジャーアップデートしています。主にはフォーム関連の CSS が全面的に変更されていますので、使用している方はご注意ください。
リンクの先読み機能(prefetch)
画面遷移を高速化させるために、画面に入ったリンクとホバーしたリンクを先読みするようにしました。
リクエスト数がかなり増えるため、サーバーの負荷が高くなる可能性があります。
インフィード広告の表示条件の変更
下記に変更しました。
- インフィード広告が表示されるのは投稿タイプが「投稿」の一覧のみ
- インフィード広告が表示されるのは「リッチメディア」と「パネル」レイアウトのみ
- これまで全ブロック通算で
0 === $count % 4
なときに広告を表示していたのを、各ブロックごとに計算して表示するように変更
Basis のアップデート
ベースの CSS として使用している Sass/CSS フレームワーク Basis のアップデートをおこないました。主にフォームまわりの CSS が大幅に変更されているので、Basis の CSS を利用されている方はご注意ください。