Snow Monkey の機能追加や変更予定は普段 GitHub の issues で管理しているのですが、最近オンラインコミュニティが活発化していて、issue をばんばん立てまくっているので、ちょっと僕自身よく把握できなくなってきている…ということで、一旦記事にまとめて整理してみることにしました。
再設定が必要だったり、機能自体の廃止も検討していることもあるので、メジャーバージョンアップとして、現在の v0.9.6 から v1.0 としてリリースする予定でいますが、もしかしたらバグフィックスは先に小出ししておいて、ということはあるかもしれません。
トップページの全体的な見直し
現在 Snow Monkey のトップページは、
- 普通に WordPress と Snow Monkey をインストールしてそのままつかった場合のトップページ(いわゆるブログサイトとしてのトップページ)
- 「ホームページ設定」で固定ページを割り当てた場合のトップページ(いわゆる固定フロントページ)
- 上記を設定済みで、その固定ページの編集画面でカスタムページテンプレートを選択した場合のトップページ(通常の固定ページの扱い)
という3種類のトップページが存在していました。そして、それぞれで使えるウィジェットエリアが違ったり、表示される内容が違ったりしていて、混乱の元になっていました。
そこで、v1.0 では
- フロントページウィジェットエリアはどのパターンでも使用可能に
- カスタムページテンプレートを選択しても、あくまで変更になるのは大枠のレイアウトだけで、メイン部分の表示は固定フロントページの場合と全く同じにする
というように、なるべく違いを少なくして、わかりやすくしようと思います。
ピックアップスライダーの廃止
「pickup」というタグを付けると自動的にトップページの最上段にスライドショーとして表示される、という機能があるのですが、下記の問題点がありました。
- タグ付けが必要なので「投稿」しか反映できない
- 表示位置が固定
- タグ付けがめんどくさい
なので、もういっそのことこのピックアップスライダーの機能は廃止 + 既存のスライダーウィジェットがただ画像をスライドさせるだけであまり使い所が無いので、これに文字入れする機能とリンク先を設定させる機能をつけるようにしようかなと考えています。
追記
ピックアップスライダーを活用されているというご意見を頂いたので、ピックアップスライダーもウィジェットとして残そうと思います。既にピックアップスライダーをご利用の場合、ウィジェットとしてフロントページウィジェットエリアに追加して頂くことになります。
最近の投稿のウィジェット化
これもピックアップスライダー同様、表示位置が固定されるという問題がありました。また、カスタマイズして、最近の投稿に似たレイアウトでカテゴリー別の記事やカスタム投稿を表示するようにしている方のサイトもいくつか見かけたりしまして、それならいっそウィジェット化してしまったほうが使い勝手が良いのではないだろうかなーと。その場合、これまで固定フロントページで勝手に表示されていた「最近の記事」が表示されなくなるので、フロントページウィジェットエリアで追加して頂く形になります。
ウィジェットのタイトル、表示件数、表示条件(全投稿の最新○件、もしくはカテゴリーで絞り込み)、一覧へのリンクテキスト・リンクURL設定、くらいをウィジェットで設定できるようにしておいて、それ以上の複雑な表示条件指定をしたい場合に備えて条件指定部分にフィルターフックも仕込んで置くと使い勝手が良いかもしれませんね。
アーカイブページの12件固定表示の廃止
Snow Monkey のアーカイブの表示が横3列ということもあり、WordPress での表示件数の設定に関係なく12件固定で表示するようにしていました。ただ、アーカイブのデザインはカスタマイザーで変更できるようになっているし、12件じゃなくて15件や9件表示が良い人もいるだろうし…ということを考えると、そもそも12件固定表示にしてるのがダメなんじゃ?と感じるようになりました。表示件数は WordPress 自体の設定でそもそもできるので、そこから変更してもらうようにしたほうが良いのかなと。なので、こちらも12件とかに再設定して頂くことになります。
ウィジェットエリアの見直し
Snow Monkey のウィジェットエリアは、投稿タイプ毎に設けられるようにしています。例えば、投稿サイドバー・固定ページサイドバーが最初からあって、「ニュース」という投稿タイプを追加したら、ニュースサイドバーがでてくるようになります。
これはこれで、投稿サイドバーに出すような内容(最新の投稿とか)をニュースのサイドバーに出すことは無いだろうと思うので、仕組みとして存在する意義はあるとは思っているのですが、逆に同じものを表示したいというときに、同じウィジェットを複数のウィジェットエリアに設置するのがなかなかにめんどくさいのと、じゃあ共通サイドバーも用意しようかとも思ったのですが、共通サイドバーと投稿タイプ毎のサイドバー、どちらを上(下)に表示するかとか迷うし、コードも煩雑になるし、結構デメリットも感じるようになってきました。
で、ちょうど今日
というプラグインをみつけまして、これがかなり良い!上記ページに有る動画を見て頂くのがわかりやすいと思いますが、簡単に説明すると、管理画面でウィジェットエリアをつくって、既存のテーマのウィジェットエリアを特定のページとか特定のカテゴリーとかの条件で置き換えることができる、というプラグインです。
必要に応じてこれをインストールしてもらうようにすれば、テーマ側では共通のウィジェットエリアだけを各所に用意しておくだけで良くなるので最高!と思ったのですが、そうすると既に Snow Monkey のウィジェットエリアをバリバリ使ってる人は再設定が大変になるので、オンラインコミュニティでアンケートをとって、どうするか検討している最中です。
ヘッダーサイドバーの追加
ヘッダーに電話番号や予約ボタンなんかを入れたいという要望を頂いておりまして、テーマによってはカスタマイザーに「電話番号設定」みたいなものが用意されているものもあるみたいなのですが、ちょっとそれだと汎用性に欠けるなぁということで、ウィジェットエリアを追加予定です。
ページレイアウト設定の見直し
こちらもウィジェットと同じで、投稿タイプ毎にページレイアウトが設定できるようにしているのですが、これもちょっと問題を複雑にしてるなぁという感じがしてきたので、
- 記事ページ用レイアウト(投稿も固定もカスタム投稿の記事も全部)
- 一覧ページ用レイアウト(アーカイブ、検索結果、カスタム投稿アーカイブとか)
の2種類にしてしまおうかなと考えています。レイアウト指定用のデータの名前が変わってくるので、こちらも再設定をして頂く必要があります。
レイアウトの指定はテンプレートやフックで簡単に指定できるような仕組みになっていて、カスタム投稿を使うような方は多分それなりにコードもわかる方だと思いますので、コードでやってもらうということでも大丈夫なのかなと。
投稿ページに表示される日付
現在、Snow Monkey では、投稿ページには公開日が表示されるようになっており、さらに、公開日と違う日に記事を更新すると、更新日も併記されるようになっています。で、どちらも適切な構造化マークアップをしています。
が、どうもこの部分が SEO(検索結果の表示回数(順位?))に影響があるようです。詳しく検証したわけではないので本当にそれが原因かはわからないのですが、SEO に強いといわれている Simplicity には公開日を表示するか、もしくは更新日を表示するか選択する機能があります。
そういうことからも影響はあるのかな…と想像しています。ということで、同様の機能をとりあえずベータ版として付けてみようかなと考えています。
その他
他にも細々したいくつかのバグがあったりするので、それは v1.0 の前に、先にちょこちょこアップデートしちゃうかもしれません。
あとはまだちゃんと issue たてるまではしていませんが、Gutenberg 対応ですねぇ…。HTML コンポーネント挿入機能が Gutenberg でそのまま使えるか怪しいし、せっかくなら Gutenberg のブロックと同じ操作感で挿入できたほうが良いので、とりあえず v1.0 をリリースできたら、そのあと検証してみたいなぁとは思っています。まだ日本語の情報があんまり無いのがつらいところではありますが…w